あやめを置く、五月の景色。
あやめを置く、五月の景色。
端午の節句には、本来、菖蒲(しょうぶ)が用いられます。
水辺に育つ菖蒲に対して、
あやめは陸に根を張り、
花びらの根元に網目のような模様を持っています。
よく似た姿の中にも、
少しずつ違いがあります。
節句の飾りのそばに、
あえて、あやめをひと枝。
それだけで、
見慣れた五月の景色が、少し変わって見えます。
脇に置いたスパイラルも、
本来はボトルを収めるための道具です。
けれど、使い方を決めすぎずに、
こうして花や季節の飾りと並べてみる。
すると、持ち運ぶための道具が、
その場の空気に馴染むものへと、
少しだけ表情を変えていきます。
革の質感が光を受け、
花の色や、飾りの気配と重なっていく。
本来の役割を大切にしながら、
少しだけ別の楽しみ方を見つけること。
そんな遊び心があってもいいのでは、と思います。
道具も、季節も、
決めすぎないからこそ、
暮らしの中で新しい景色を見せてくれます。
