服部の花札〈とよおか花めぐり〉
A Quiet Journey Through Toyooka
「とよおか花めぐり」
■ はじめに~「ふるさとを手にする」という贈り物
Introduction — A Small Piece of Home
新しい年の始まりには、人は自然と“原点”を思い出します。
どんな風景に育まれ、どんな季節の中で生きてきたのか。
その土地に流れていた、あの静かな時間(とき)。
兵庫県・豊岡で歩みを続けてきた私たち服部は、長い年月、地域と共にありながら、
その土地に流れる“時間の質”を大切にしてきました。
そんな私たちが、お正月にお届けしたいのが、“オリジナル花札〈とよおか花めぐり〉”です。
花札は、世代を超えて集い、語り合う“ひととき”を生む道具。
その札に豊岡の風景を重ねることで、旅人にも、地元の人にも、懐かしくて新しい“手みやげ”としての価値を宿しました。
■ とよおか花めぐり~豊岡を描いた札をいくつかご紹介
Toyooka Flower Journey — Selected Cards
〈とよおか花めぐり〉の札には、豊岡を象徴する風景・文化・食の恵みが
静かに息づいています。
ここでは いくつか抜粋して ご紹介します。

● 城崎温泉(一の湯・湯の灯り)
Kinosaki Onsen — Lights by the River
冬の城崎温泉は、そっと灯る明かりが川面に揺れ、湯けむりと共に、旅人をやさしく包みます。
そして冬の城崎と深く結びつくのが、
津居山港で揚がる“津居山ガニ”。
湯気に包まれる温泉街と、冬の港の気配。
豊岡の“冬の旅”がここに描かれています。

● 津居山港(カニの港)
Tsuiyama Port — Home of Snow Crabs
冬の豊岡を象徴する港。 厳しい冬の海で育つ津居山ガニは、旅の目的にもなる季節の恵みです。

● 竹野浜(イカの浜)
Takeno Beach — Quiet Sea and Fishing Lights
澄んだ海と夜の漁火。 竹野浜はイカ漁の灯りが揺れる“豊岡らしい海”。 静かな営みが息づく景色です。

● 円山川(まるやまがわ)
Maruyama River — Toyooka’s Gentle Stream
豊岡のまちをゆったりと貫く大河。 季節や光を映しながら流れる姿は、“豊岡の時間”そのものです。

● 戸島湿地・コウノトリ
Stork Tower — People Living with Nature
コウノトリは豊岡の象徴。 人工巣塔が立つ戸島湿地は、人と自然が寄り添う風景として描かれています。

● 出石そばと白壁の町並みg)
Izushi Town — White Walls and Soba
白壁の町並み、辰鼓楼、出石そば。 “味と風景”がひとつの札にまとめられています。

● 豊岡の鞄(Toyooka Bag)
Toyooka Bag — A Craft Passed Down
千年以上続く柳行李の流れを汲む、豊岡のものづくりを象徴する文化。
旅の時間を包み、暮らしに静かに寄り添う道具。
〈とよおか花めぐり〉では、その象徴として鞄の札を一枚に込めています。
■ 花札がつなぐ“旅の記憶”
How These Cards Hold Your Travel Memories
旅先で出会う風景。
湯けむり。
海の恵み。
昔ながらの町並み。
それらの記憶は、時間とともに遠のくようで、ふとした瞬間に手のひらから戻ってきます。
たとえば、かばんのポケットから札が出てきたとき。
その景色が胸の奥で蘇ります。
〈とよおか花めぐり〉は、そんな“小さな旅の記憶”を宿す存在でありたいと願って
生まれました。

■ おわりに~手のひらに残る、豊岡の気配
A Gentle Presence That Stays with You
〈とよおか花めぐり〉は、声高に何かを語るものではありません。
温泉の湯気。
冬の港の気配。
夜の海に揺れる漁火。
白壁の町に流れる、ゆっくりとした時間。
そんな豊岡の風景が、ふとした瞬間に、手のひらから立ち上がる。
この花札は、その“気配のような記憶”を包む存在でありたいと願っています。
日々の暮らしの片隅に。
旅の思い出の続きとして。
静かに、永く、手元に残る一組として。
くわしくは、服部公式サイトにてご案内しています。
もしよろしければ、覗いてみてください。
