水仙と金柑
February, as it is


二月は、まだ寒い。
でも、日の光は少しだけやわらかくなってきた。
「まだ寒いね」
そんなことを言いながら、並んで見ていた。
水仙が一本、置いてある。
派手じゃないけれど、きれいだね、という感じ。
近くに行くと、少しだけいい匂いがする。
そばに金柑もある。
今年は雪が多く、少し霜に当たっているみたいだ。
つやは前よりなくなっているけれど、この時期なら、こんなものかもしれない。
水仙は、あまり変わらない。
金柑は、寒さがそのまま出ている。
同じ場所にあっても、見え方は違う。
この器、花瓶じゃないんだね。
置いてあるだけなのに、変じゃない。
この器は、使う人の時間を邪魔しない。
「二月って、こんな感じだよね」そう言って、しばらく見ていた。
季節を飾ったというより、季節が、そこにあっただけ。
それを、そのまま置いてある。
