山から、街へ。

From Mountain to City
― 竹を、日常に戻す ―

山に入ると、足元の土がやわらかい。
竹は三年で空へ向かう。
強く、早く、まっすぐに伸びる。
けれど、手が入らなくなった竹林は森の光を遮り、地面の環境を変えてしまう。
そこで一度、整える。間引き、選び、使えるものを使う。
その竹が、素材になる。

竹を、日常に戻す

バンブレナ®は、間伐竹を原料に配合したヴィーガン素材。
竹林を整えるという行為が、そのまま素材の背景になっている。
間引かれた竹林には光が入り、林床に風が通る。
足元には下草が戻り、地面がゆっくり息を吹き返す。
山で整えられたものが、街で必要とされるものへ変わる。
循環は理念ではなく、工程のなかにある。

ダレスという構造

縦型のダレス構造。
大きく開き、すぐに閉じる。A4が入り、14インチのPCが収まる。
通勤電車で膝に立てたとき。
机の横に置いたとき。
肩から下ろしたとき。
過不足がない。
この製品は、豊岡鞄®認定製品。素材の背景だけで立つのではなく、仕立てと構造を通して、日常に応える。

川の手前で

前作「漁網リサイクルショルダー」では、海へ向かう流れを描いた。
使われなくなった漁網が、街で使われる道具へと姿を変える物語。
今回は、その手前。
山で整えられた竹が、街で使われる道具になる。
背負って歩く。
電車に乗る。
机に置く。
その一日のどこかに、山の呼吸がまじっている。

山から、街へ。

循環は壮大な図ではなく、今日の日常の中にある。
竹はまた伸びる。
また整える。
また使う。
その繰り返しのどこかに、このリュックがある。
山から始まったものが、街で時間を重ねていく。
整えられた竹林が息を取り戻すように、道具もまた、使われることで意味を持つ。
それは、鞄を核に、素材の未来をひらく。
変化に応え、人の時間〈とき〉に寄り添う道具をつくる。
という、服部の理念をあらためて確かめることでもある。
それが、私たちの考える素材との向き合い方だ。

製品について

今回ご紹介したのは、バンブレナ®を使用した縦型ダレスリュック。
山で整えられた竹を背景に持ちながら、日々の通勤や移動に静かに寄り添う一品です。
仕様や詳細は、下記の商品ページよりご覧ください。

ここまでお読みいただいた背景を、ぜひ製品ページでご覧ください。
素材や仕様の詳細は、公式オンラインストアにてご紹介しています。