海から、街へ。川は海に流れる。そして山へ帰る。

From Sea to City. A Story of Circulation.

素材は、使い切られて終わる存在ではありません。

川のように、流れの途中にあり、かたちを変えながら巡っていきます。
山に降った雨が川となり、やがて海へと向かうように。私たちのものづくりもまた、その流れの中にあります。
その循環の中に、私たちの仕事を置いてみたい。
それが、この漁網リサイクルショルダーの出発点です。

海から生まれ変わる素材

使用済み漁網は、国内外で海洋ごみの一因として指摘されています。
環境省や水産庁の資料でも、漂着ごみに占める漁具の割合が一定数存在することが示されています。
回収された漁網は、ナイロン単一素材として再資源化され、再生ナイロン糸へと生まれ変わります。
これは単なる環境配慮ではありません。強度や軽さといった機能面でも成立する素材です。
「善いこと」だから選ぶのではない。成立するから選ぶ。
それが、服部の素材選択の基準です。

円山川という“途中”

豊岡には円山川があります。
山から流れ、街を通り、やがて海へ至る川。
このショルダーバッグのカラー設計は、その川の風景から着想を得ています。
海だけを語るのではなく、山だけを語るのでもない。
私たちは、流れの途中にある街で、人の時間に寄り添う道具を仕立てています。

山へ帰る思想

同じシリーズの中には、間伐竹を原料とするバンブレナ素材があります。
山の循環。
海の循環。
異なる場所から生まれた素材を並べることは、偶然ではありません。
川は海へ流れ、水は蒸発し、やがて山へ帰る。
素材の循環を考えることは、未来の時間を考えることでもあります。

豊岡鞄®を名乗るという責任

環境素材を選ぶことと、品質を守ることは、切り離せるものではありません。
素材が変われば、設計は変わる。
設計が変われば、縫製も変わる。
縫製が変われば、使い心地が変わる。
私たちは、その変化から目を逸らしません。
豊岡鞄®は、企業審査と製品審査を経て認定される制度です。
見えない部分の構造や縫製精度まで問われます。
環境配慮を理由に基準を下げることはしない。
品質を理由に挑戦を止めることもしない。
素材を選ぶ責任。
仕立てる責任。
送り出す責任。
循環は思想。
品質は覚悟。
その両方を満たしてはじめて、
豊岡鞄®の名を掲げます。

このバッグが持ち歩くもの

海の記憶。
川の風景。
山の未来。
それらを、日々の時間の中へ。
私たちは、素材を通して時間〈とき〉を持ち歩くものづくりを続けています。

ここまでお読みいただいた背景を、ぜひ製品ページでご覧ください。
素材や仕様の詳細は、公式オンラインストアにてご紹介しています。